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KDDI株式会社様

KDDI株式会社様 開発推進室 プラットフォーム開発本部 クラウドサービス開発部 谷崎 康博様(左)・中嶋 優様(右)
プラットフォーム開発本部 クラウドサービス開発部 谷崎 康博様(左)・中嶋 優様(右)
KDDI株式会社様

初めて導入したアトラシアン製品を使いこなし、プロジェクト基盤として活用しているKDDI様の事例を紹介します。導入からかなりのスピードでユーザー数が増え、異なる役割の3つの部署間の情報共有や業務の効率化に役立てています。

※文中でご紹介している「Stash」は2015/9/21に「Bitbucket」に名称変更されました。
※文中でご紹介している「JIRA」は22015/10/7に製品体系が変更になりました。

企画-開発-運用間で
「一気通貫」してアトラシアン製品を活用・情報共有を実現

Q どのような業務でアトラシアン製品を利用していますか?
KDDI Business IDの開発に活用しています。弊社では法人向けにIaaSからSaaSまでさまざまなサービスを提供していますが、KDDI Business IDは、それらを統合し、つなげて利用できる法人向けID管理サービスです。2013年の秋ごろに開発に着手し、2014年8月にリリース。その後、1年間で7回ほどリリースを重ね、セキュリティ強化、Office365 や弊社のIaaS基盤であるKDDIクラウドプラットフォームサービス(KCPS)などとの認証連携の追加、機能追加等を実施しております。開発はアジャイルで進めており、アトラシアン製品は、企画-開発-運用の一連のサイクルで「一気通貫」して利用しています。
Q 利用しているアトラシアン製品を教えてください。

JIRAとConfluenceは企画、開発、運用部署の担当は全員利用しています。Stashは開発で利用しており、Bambooは開発、運用で利用しております。また、ユーザーIDの管理には、Crowdを使っています。

KDDI Business ID アトラシアン製品活用イメージ KDDI Business IDの開発で使用しているアトラシアン製品
アトラシアン製品/部署 企画 開発 運用
JIRA チケット管理・タスク管理 チケット管理・インシデント管理・タスク管理 インシデント管理
JIRA Agile 計画・進捗管理 計画・進捗管理 計画・進捗管理
JIRA Capture - Webアプリテスト -
Confluence ドキュメント管理
(仕様書など)
ドキュメント管理
(仕様書・設計書など)
ドキュメント管理
(運用手順書など)
Stash - ソースコード管理 -
Bamboo - ビルド・テスト・デプロイ デプロイ
Crowd - ユーザー登録 -
Q お二人の開発での立場と、アトラシアン製品に対する立場を教えてください。
中嶋さん
KDDI Business IDの開発リーダーとして全体を見ています。開発以外の部署との調整も多く、たとえば企画部のメンバーと仕様をすりあわせを行い、その後、開発メンバーと議論して仕様から要件に落とし込みなどを行っています。

アトラシアン製品は全般的に利用しています。仕様の検討や管理にはConfluenceやJIRAを使っています。Stashは、仕様検討の中でスパイク実装する際や、開発メンバーのコードをレビューする際に利用しています。運用部とリリース方法を検討し実現するために、Bamboo の設定にも関わっています。
最近では、他プロジェクトにアトラシアン製品の活用ノウハウを伝えたりもしています。
谷崎さん
KDDI Business IDおよびアトラシアン環境のインフラの担当をしています。

インフラの仕様書はConfluence、タスクはJIRAを使って管理しています。運用手順書もConfluenceを使って関係部門で共有しています。
商用リリース作業においても、手順書はConfluenceにて作成して、作業はBambooを活用しています。

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上司と現場の相乗効果で、
アジャイルもアトラシアン活用も一気に加速!

Q アトラシアン製品とアジャイルの導入を決めた理由はなんですか?
上司と現場の相乗効果
KDDI Business IDの開発では、アジャイル開発を取り入れることがミッションの一つでした。同時に、アジャイル開発における運用、および、使用ツールも含めて、社内の開発標準になることが強く期待されているプロジェクトでした。さらに、現場のメンバーも今のままの開発スタイルでは限界があると感じていました。このため、現場が進めたいことを上司が先頭に立って上層部に調整やアピールをしてくれ、アジャイルを導入しやすい環境をつくってくれました。これは大きな追い風になりましたね。

上司と現場担当者が相乗効果となり、アジャイル開発もアトラシアン製品の利用も一気に広がりました。上司と担当がうまくかみ合ったからですが、いずれにしても担当の「現状を変えていく熱意」は必須ですね。
アトラシアン製品導入のきっかけと条件
アトラシアン製品は、アジャイル開発に適した開発環境を検討している中でGxPさんから紹介があり、導入を検討しました。OSS を組み合わせて構築することも考えましたが、製品間の連携の容易性やメンテナンス性を考えてアトラシアン製品を導入することにしました。スターターライセンスを使って低コストで始められることもよかったです。
弊社ではドキュメント管理方法などの社内規定が厳しく、オンプレミスでの利用は必須です。その点でもアトラシアン製品が適していましたね。
環境は、弊社の KCPSで構築し、KDDI Frex Remote AccessKDDI Wide Area Virtual Switchをアクセス回線として使用することでセキュアな環境を実現しています。このように安心・安全に利用できる環境に構築することで、社内規定もクリアすることができました。
裏話...
正直言うと、当初はツールの選定にはあまり時間がなかったんですよね。サービスを実現するためのテクニカルな検討が中心だったので……。とりあえずアトラシアン製品で始めてみて、問題があれば他に切替えようという感じで決めました。スターターライセンスで環境を構築した時点で、想定していた連携のできる環境ができ上がり、他に問題もなかったので、すんなり正式導入が決まりました。

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パターン化で運用負荷を軽減

Q かなりのスピードでアトラシアン製品のユーザー数が増えましたよね。
当初からKDDI Business IDのアジャイル開発の進め方は、社内の標準になることを期待されていたので責任も感じていましたし、きちんとアトラシアン製品を活用しなくては、というのもありました。ですから、プロジェクトが増えるたびにアトラシアン製品のライセンスが増えるのは自然な流れです。
ちなみにユーザー数の増加とともに利用頻度も増えましたが、KCPS 環境に構築しているからか、パフォーマンスは全く問題ないですね
Q 急激にユーザー数が増えると運用も大変ですよね?運用の負担を減らすような工夫はありますか?
最初は開発内だけで使っていたので運用を工夫しなくても問題なかったのですが、今はアカウント管理には担当者を置いて一元管理しています。

またパターン化することで運用コストを削減しています。基本ワークフローは2パターン、権限スキームは4パターン用意しています。
JIRAプロジェクトをはじめて使う場合は、担当者が要望などをヒアリングして適切なワークフローなどを提案します。慣れてきたら必要に応じてカスタマイズしています。すべての要望を聞くと運用が大変になるので、パターン化するのがよいと考えています。
Q アトラシアン製品の利用によりオンラインコミュニケーションが加速したことで支障はありましたか?
特にないですね。共有することや残すべきものはJIRAやConfluenceに登録します。話し合うべき内容であれば直接話します。コミュニケーションが減った感じもないですね。みんなの目的意識がしっかりしているので問題ないのだと思いますよ。

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スプリントを重ねて改善を継続!

Q はじめてのアトラシアン製品とアジャイル開発を広めるために、どのように工夫しましたか?
改善の継続
アジャイル開発をはじめて実施するにあたり、経験者がいたので方法を聞きましたね。書籍でも勉強しました。まずは聞いたとおりにスタートして、あとはスプリントごとに改善を繰り返しました。最初に決めたことが最終系ではないというマインドは元からあるので、今でも改善を続けていますよ。
エバンジェリストの現場訪問も利用
最初のころは、アトラシアン社のエバンジェリストである長沢さんにBambooを中心に利用例を教えてもらいました。JIRAやConfluenceは導入後すぐに使うことができましたが、リリースは準備が後まわしになっていたこととBamboo自体の情報が少なくて困っていたんです。教わったことはすぐに実践しました。その効果は大きかったです。
レクチャーで横展開
新しく入ったメンバーには、すでにアトラシアン製品を利用しているメンバーがレクチャーして横展開を行っています。レクチャーをするメンバーは固定していません。アトラシアン製品を知っているメンバーが多いので、その時々で適任者に依頼しています。

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アナログとJIRA・JIRA Agileとを両輪で活用

Q オフィスに付箋を貼ったボードを見かけました。JIRA Agileとどのように使い分けていますか?
付箋で「みんなで同じもの」を共有・JIRA Agileで時間管理
みなさんはやっていないんでしょうか?
アジャイル開発では、アナログな道具を使うのは一般的だと考えています。特に付箋は、上司でもメンバーでも、そばを通れば現在の進捗を「パッと見」で分かるのでいいんですよ。また、「みんなで同じもの」を見て認識を合わせたいのです。各自のディスプレイを見ることでも結果は同じかもしれませんが、「みんなで同じもの」とは少しずれてしまいますからね。
スタンドアップミーティングでも付箋を使って計画を立てます。JIRAやJIRA Agileでは塊として管理し、日々の細かい進捗は付箋を使っています。時間管理はJIRA,JIRA Agile、付箋はシンプルな進捗管理(何を実施している、何が終わっている)に使っています。
各担当者がJIRA Agile へ入力
チケットが完了すると、各担当者が結果をJIRA Agileに入力しています。担当者が入力するので管理の手間がかからないことと、システムに記録することで、容易に結果を集計できます。「なんのために使うのか」という目的を共有できているので、自然と実施できています。
最初のころは二重管理っぽいところもありましたが、改善しています。付箋に細かい情報を書いていたときもありましたが、今は必要最低限にしたりと改善を続けています。

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JIRA,Confluence,Bambooでオーバーヘッドが減り、業務に集中できるように!

Q アトラシアン製品を使い始めてよかったことは、なんでしょうか?
スピードアップと本来の業務への集中
企画と開発の情報共有のスピードアップですね。
以前は要求決めにWordなどで情報共有をしていましたが、Confluenceにしたことでリアルタイムで共有でき、ファイル受け渡しなどのオーバーヘッドが減ってスピード感がすごく上がりました。

なにかすべきことが発生した場合は、とにかくJIRAに登録し忘れないようにしています。思いついたらまずはJIRAですね。そのあとでJIRA Agileのボード上で優先度をみんなで決めればいいので、とにかく登録をします。おかげで、忘れる、漏れるということがなくなりました。その結果、本来すべき要件決めや開発に集中できるようになりました。
運用のオーバーヘッドの削減とリリース品質の向上
運用側もかなりオーバーヘッドがなくなりました。
毎回実施する作業はBambooを使っています。作業手順書はConfluenceに載せています。手順書も毎回作成する必要はなく、その作業に特化した手順だけ追加作成し、レビューしています。集中すべき業務に集中できるようになったということですね。
リリース作業の99%はBambooで自動化できています。今までBambooを使ったリリースの失敗は一度もないですね。リリースにかかる作業が減り、リリースの品質も上がったので運用部署からの評価も高いです
Bamboo利用時のポイント
これからBambooを使う方は、一気にすべてBambooに任せようとしないことが重要です。最初から一気にBambooに任せようとすると苦しいと思うんですよね。私たちも最初はアプリのデプロイだけに使いました。リリースを重ねるごとにインフラ作業の自動化できる部分を徐々に増やしていきました。そうして現在は 99% までBambooに任せ、安定した動作を実現できています。

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なくてはならない Bamboo。だからこそ、より慎重に。

Q 御社はBambooのヘビーユーザーといって過言ではないと思います。ライセンスも複数購入されていますよね。

Bambooは、私たちの開発・リリースにとって非常に重要な位置づけにあります。しかもサービスを提供している商用設備につながる唯一のアトラシアン環境なんです。
Bambooは、プロジェクトの数だけ購入しインスタンスを分けて運用していますが、それには大きく2つの理由があります。

理由1:負荷分散
Stash でリポジトリのマスターにPushすると自動的にビルドする運用をしているので、Bambooはほぼフル稼動ですし、それだけCPUやメモリも使います。複数のプロジェクトを同じインスタンス、限られたエージェントで使うと開発に支障がでる危険性を考えました。
理由2:事故を未然に防ぐため
Bambooは重要な位置づけにあるからこそ、人的ミスを減らすことが必要です。さまざまなプロジェクトやチームで同じBambooインスタンスを使用した場合、設定ミスなどで他プロジェクトのPushで自動ビルドが走ったり、別のサービスにデプロイしてしまったら大変です。運用部署からの評価も高いBambooを、そのようなミスで使えなくなると短いサイクルでリリースすることができなくなってしまうのが理由ですね。

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部署やステークホルダーを超えた活用を!

Q 今後、アトラシアン製品をどのように活用していきたいですか?
他部署でも
現在、企画、開発、運用がアトラシアン製品で情報交換をできていますが、営業や問い合わせ窓口にも広げたいと考えています。問い合わせ窓口には JIRA Service Desk や Confluence Questions を導入すると、電話やメールのやりとりを削減できると思います。
他の開発部署でもアトラシアン製品を使ったアジャイル開発が進められるように、社内に広げていきたいです。
開発では
付箋を貼ったボードを使うのもいいのですが、JIRA や Confluence を開いたら「パッと見」で各プロジェクトの進捗を把握できるような表示を活用していきたいです。報告者やステークホルダーによって粒度を変えた見える化ができれば、よりアトラシアン製品を生かせると思います。
Q 弊社に期待することがあれば教えてください。
私たちよりも長くアトラシアン製品を活用しているので、そのノウハウを教えていただいたり、私たちのやり方で気になる点があればアドバイスしていただけると助かりますね。

弊社担当より

「ツールは使う人の意識や姿勢で変わる」ということを肌で感じました。導入前の問題意識と導入時のスピードはもちろん、スプリントごとの改善を長期に渡って続けていること、目的意識を持ってツールに任せることと人間が行なうこととを選別していること、自分たちが業務に集中できることを優先していることは見習いたい点です。これらの姿勢があるからこそ、KDDI様のように大勢のユーザでも最大限に有効活用できるのだと思います。
弊社も、ご要望などを直接伺いながらアドバイスやアドオン作成などで引き続きサポートさせていただきます。

中嶋様、谷崎様 お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。