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クラスメソッド株式会社様

クラスメソッド株式会社
AWSコンサルティング部 ソリューションアーキテクト 都元ダイスケ様
classmethod

都元さんのブログにはたびたびアトラシアン製品が登場するので、なじみがある方も多いかもしれません。ご自身のOSS開発でもJIRAを活用されていますが、今回はクラスメソッド社内でのアトラシアン製品活用事例について、お話を伺いました。

※文中でご紹介している「Stash」は2015/9/21に「Bitbucket」に名称変更されました。
※文中でご紹介している「JIRA」は2015/10/7に製品体系が変更になりました。現在の「JIRA Core」に該当します。

ソフトウェア開発以外でも積極的に活用

Q 社内で利用しているアトラシアン製品を教えてください。
現在は、JIRA(課題管理)、Confluence(企業向け情報共有)、Stash(Gitリポジトリ管理)、Crowd(ID管理・SSO)を利用しています。
Q どのような場面で利用していますか?
JIRA

ソフトウェア開発プロジェクトの課題管理、仕事の管理、営業案件の管理の3つの場面で利用しています。

  1. 課題管理
    ソフトウェア開発プロジェクトにおけるバグ、新機能、改善などの課題の管理に利用しています。
  2. 仕事の管理
    メンバー間の仕事の依頼について必要な情報を管理しています。
  3. 営業案件の管理
    引き合いから請求まで一からワークフローを定義して管理しています。

特に営業案件の管理では、ステータスに営業中、受注、要件定義、構築中、検収中、ペンディングなどを設定し、営業中なのに最近連絡をとっていないといった状況を洗い出せるようになりました。また、フィールドには担当者以外に技術担当者、営業者など複数のユーザーを設定しています。こうすることで、技術担当者の負荷を件数ベースですがダッシュボードの2次元フィルター統計で把握できるようになりました。

Confluence

手順書や社内の共有情報を管理しています。
ファイルサーバーもありますが、ファイルサーバーは一切使わず、Confluenceだけに情報を集約している社員もいます。

Stash

Chefのレシピなどのスクリプトを管理しています。
Gitのブランチ名にJIRAの課題キーを使用していますが、現在はJIRAとの連携を強く意識をするような使い方はしていません。

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JIRA活用のポイントは、小さなルールと広くオープンに

Q 開発において、JIRAをどのように工夫していますか?
1.クローズ権限は起票者のみに絞る
ワークフローは、JIRAのデフォルト(JIRA6.3ではclassic default workflow)を利用しています。
カスタマイズは1点だけです。「クローズの権限=起票者」 に絞り、起票した人でなければクローズさせないフローにしました。各プロジェクトは、まずこのワークフローを使い、変更したければ言ってもらうという運用にしています。 ワークフロー
2.配信登録でクローズし忘れを防ぐ

配信登録(指定した条件に当てはまる課題一覧を、指定したタイミングでメール配信できる機能)は、本当にいいと思います!
JIRAのステータスは「クローズ」が大切ですが、「解決済み」で止まってしまい「クローズ」に至らないことがよくあります。「解決済み」はチケット終了と思われがちなのです。ダッシュボードにも表示されなくなるし……。
そこで、前述したワークフローの制約(クローズの権限=起票者)と、2つの配信登録を使って確実にクローズできるように運用しています。

1) 1つめの配信登録
検索条件は「ステータスが解決済み、かつ、担当者が自分、かつ、報告者が自分以外」です。
この条件に当てはまる課題があれば、「報告者に返してクローズしてください」というコメントを付けて1日1回、本人にメールで通知します。

「課題」→「課題の検索」にて“詳細設定”にて検索条件を指定

2) 2つめの配信登録
検索条件は「ステータスが解決済み、かつ、担当者と報告者が自分」 です。
1つめの配信登録だけでは、報告者に課題が戻ってきても、ステータスが解決済みなので報告者自身がアサインされていることに気づかないことがあります。これを解消するため、担当者も報告者も自分自身の場合は、「確認してクローズ、または不備があれば再オープンして担当者に投げ返してください」というメッセージを付けて1日1回、本人にメールで通知します。

「課題」→「課題の検索」にて“ベーシック”にて検索条件を指定

検索条件を「保存」して名前を入力

「検索」→「フィルターの管理」の”配信登録”にてメールの配信先やスケジュールを指定
補足
このノウハウは、JIRA Advent Calendar 2011(編集注:JIRAの課題検索とフィルターを使いこなそう - 都元ダイスケ IT-PRESS)にも掲載していますよ。
3.プロジェクトメンバー以外にも見える化
基本的には、「他のプロジェクトメンバーには見せません」ということはしていません。JIRAの利用者は社員のみなので、情報はオープンに見通しよく、というポリシーで使っています。もちろん、案件の性質によっては共有範囲を絞るべきである場合もありますので、そういった時には関係者のみに閲覧できるような設定としています。こういった設定を柔軟にできるところも良い点だと思います。
Q 開発者以外にJIRAを使用してもらうために、どうしましたか?

開発者以外のメンバーは、チケットドリブンな仕事に慣れていません。ですから、まずは2つのポイントに絞って説明しました。

1.一番大事なのは担当者
担当者が一番大事であること、担当者はボールを握っている責任者であることを口酸っぱく説明しました。
「質問を投げたら、投げた相手にアサインしましょう、ボールを投げてしまいましょう!」と何度も繰り返し伝えています。
2. 次に大事なのはステータス
ステータスが次に大事であることも説明しました。

チケットを動かす習慣が身につくように、配信登録を利用して「あなたのアクションが100%必要です、アクションしないと次に進めません」ということを意識できるように工夫しています。配信登録機能は、説明文を設定しておくと、それがメールで伝わるので活用できます。最初のうちは、旗振り役が適切なフィルターを作ってメール配信するのがいいのかなと思います。

また、手順書で説明するのではなく、実際に使いながら慣れていくように進めています。全体的なチケットの動きは私が見ているので、違うなと思ったら日々つっこんでいます。JIRAは個人的に大好きなので、率先して旗振り役をしています

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使いやすさと、けん引役の存在が社内定着には不可欠

Q アトラシアン製品の導入を決めた理由を教えてください。
1.使いやすい!
私自身、以前から利用していて使いやすいと思っていました。社内でヒアリングしたところ「使いやすい」と好評価だったので、本格導入に至りました。
2.けん引役や運用担当者がいる!
どんな製品を使うにせよ、ノウハウがある程度あり、けん引していく人がいなければ、すんなり導入することは難しいと思います。私には利用経験があり、運用に関するノウハウもありました。JIRAに限らずツールというものは、買っただけで自然に広まるものではありません。有識者がいてはじめてノウハウを広められます。アトラシアン製品の導入は、その役割を私が担うことができたので広めることができました。
Q 社内に広めるために、どのように工夫しましたか?
導入を決めた理由でお話したように、積極的にけん引する立場の人、運用担当になる人がいるというのがひとつ。他には、急拡大中のチームを中心に利用しているので、新入社員ガイダンスに利用説明を組み込んでいます。こうすることで、すんなりと利用してもらえるようにしました。
Q JIRAとConfluenceは、どのように使い分けていますか?
JIRAとConfluenceはバランスよく使っています。
JIRAは流れていってしまうもの、クローズすればアーカイブのようなもので、常に見直すものではないと思います。経緯を書いてアーカイブする場所がJIRA。 それに対して設定や方針、手順などの置き場はConfluenceしかないと思います。

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「すんなり」理解できる「すごい」プロダクトを「オープンに」提供

AWSコンサルティング部 ソリューションアーキテクト 都元ダイスケ様 Q JIRAとの出会いはいつ頃ですか?JIRAを気に入っている理由を教えてください。
2006~2007年頃、Seasar プロジェクトで知りました。TracやRedmineも触ったことはあるのですが、どうすればよいのかよく分かりませんでした。JIRAはすんなり理解できたので、そこからファンになりました。
もともと私がJava好きというのもあります。どうやって動いているか分からないとトラブルシュートでは困ってしまうので。
その後、オープンソース用の無料ライセンスをいただき、使い倒すようになりました。
Q アトラシアン製品の利用は、個人サイトJiemamy以降はクラスメソッド社が最初ですか?
いえ。エンジニアとして入社した2社めから、アトラシアン製品、主にJIRA、Confluence、Crowdの3セットを各社に導入してきました
Q アトラシアン社自体をどう感じていますか?
アトラシアン本社の方々はあまり知らないのですが、すごいプロダクトを生み出す点が気に入っています。企業として大きくなっているのに、公開記事がベンチャーな感じなのも好感が持てますね。
プラグインを作成する際、コードを目にすることがありますが、きれいなコードを書くなあという印象です。エンジニア視点の意見ですが。コードを公開するオープンな文化も魅力に感じている一つです。

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開発者や開発現場を超えた活用を

Q 今後、アトラシアン製品をどのように活用していきたいですか?
JIRAで申請をまわしたいという構想はありますが、現在のワークフローの機能では少し難しいです。上司(グループ)を設定することができないので。GxPさんでアドオンを作成して配布したらどうですかね?(検討します by GxPアトラシアン製品担当)。
あるステータスを一度でも通ったら自動的に解決状況が設定できると、営業の管理により役立てられますね。

今後、お客様にもアカウントを発行してヘルプデスク(JIRA Service Desk)にも使えたらと考えています。この場合、JIRAのインスタンスは分割したいので、複数のJIRAのインスタンスをダッシュボードで一括表示できるとよいですね。

JIRA Agileも欲しいんですが全員が使うわけではなく、現状ではそのようなライセンスがないため、引き続き導入を検討しているところです。
Q 弊社に期待することがあれば教えてください。
日本のユーザ特有の課題について、解決の必要性を積極的にアトラシアン社に働きかけてほしいです。また、そういった課題の解決方法や推奨設定など、アトラシアン本社が公開するのが難しいノウハウを共有・公開していってほしいと思っています。

弊社担当より

今回お話を伺うに当たって、アトラシアン製品に精通している都元様だからこそ、最新機能やアドオンを積極的に活用しているのではないかと予想していました。ですが、お話を伺うとそうではなく、精通しているからこそ、しっかりと堅実な使い方をしている誠実な姿勢は大変参考になりました。また、旗振り役として社内で活躍しているようすが、ひしひしと伝わりました。今後もぜひ、アトラシアン製品を御社内で活用していただければと思います。

都元様、お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。